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リノベーションという言葉が一般的になり、新築ではなく、現在の住まいや中古物件をリノベーションすることを検討している方も多いことでしょう。しかし、リノベーションには種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
この記事では、リフォームとの違いやリノベーションの3つの種類、それぞれのメリットについてご紹介します。理想の住まいを手に入れるために、どのリノベーションが最適かを見極めましょう。
目次
リノベーションとリフォームの違い
リノベーションとリフォームは、どちらも国で定められた明確な定義はありません。メディアや、リフォーム会社、リノベーション会社が、それぞれの解釈で使い分けているのが現状です。しかし、両者は異なる目的と規模を持っています。これから「リノベーションをしよう」と考えている方は、その違いを知っておいて損はないでしょう。
まず、リフォームは「reform」と書き、老朽化した建物を新築の状態に戻すことを指します。例えば、壁紙の貼り替えやキッチン設備の交換などが該当します。長年住んでいると、家具の設置跡や設備の劣化が避けられません。リフォームはこれらの損傷を修復し、新築に近い状態に戻すことを目的としています。
一方、リノベーションは「renovation」と書き、既存の建物に改修を加え、価値を高めることを意味します。中古物件を購入し、間取りや配管を工夫して自分好みの家にする場合や、家族構成の変化に合わせて住まいを作り替える場合に利用されます。リノベーションは、建物の性能を現状よりも高めることが目的であり、断熱や耐震性能の向上、エネルギー効率の改善などが含まれます。
工事の規模に関しても違いがあります。リフォームは比較的小規模な工事が多く、壁紙の貼り替えや設備の交換が主な例です。一方、リノベーションは大規模な改修が多く、間取りの変更や水道管の変更などが含まれます。最近では、建物をスケルトン状態にしてから改修を行う「フルリノベーション」も注目されています。
また、リノベーションには「コンバージョン」という言葉も関連します。これは、建物の用途を変更することを指し、例えば賃貸オフィスを住宅に改装する場合などが該当します。
昨今リノベーションが注目されている理由
昨今、リノベーションはさまざまな理由から注目を集めています。その理由として、以下の3点が挙げられます。
新築物件に対する価値観の変化
日本では長い間「新築至上主義」が根付いていました。新築の家を持つことがステータスとされ、約30年の周期で建物を壊しては建て直す「スクラップ&ビルド」が繰り返されてきたのです。
しかし、近年では土地や建築材料の高騰、一級建築士による建物構造偽造事件などの影響で、新築住宅の価格が消費者の期待に見合わないものとなっています。そのため、中古物件やリノベーションが新たな選択肢として浮上してきました。
環境保護への意識の高まり
新築至上主義の「スクラップ&ビルド」は大量の廃材を生み出し、環境に負荷をかけます。一方、既存の住宅を改修して再利用するリノベーションは、廃材の削減や資源の有効活用につながり、環境に優しい選択肢として注目されています。
住まい観の多様化や補助金制度の充実
一般的な間取りや内装よりも、個性やライフスタイルを重視した住まいを求める人が増えてきました。リノベーションは、既存の住宅に新しい間取りやデザインを取り入れることで、自分たちの価値観に合った住まいを実現する手段として人気を集めています。
また、国や自治体が進める空き家の活用や、リノベーションに対する補助金や減税制度の充実も、リノベーションの普及につながっています。リノベーションがより身近で手軽な選択肢となり、多くの人々が興味を持つようになりました。
改修範囲によるリノベーションの種類
リノベーションは、改修範囲によって異なる種類に分類されます。ここでは、「フルリノベーション」「表層リノベーション」「部分リノベーション」の3つについて詳しく説明します。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、建物全体を改修する大規模なリノベーションです。既存の壁や仕切りを取り払い、新たにデザインした内装や間取り、設備に変更します。空間を一から設計し直すことができ、自由度が高いのが特徴です。
例えば、間取りを大きく変更したり、水回りの位置を移動させたりすることが可能です。さらに、専有部分の配管や電気配線など、普段は目に見えない部分も新しくできます。
フルリノベーションは、空間を一度リセットする広範囲な「スケルトンリノベーション」を指す場合が多いです。しかし、工事の規模が大きいため、費用が高くなりがちで、工期も長くなることが多いです。また、仮住まいが必要になる場合もあります。
表層リノベーション
表層リノベーションは、床や壁などの表面的な部分のみを改装するリノベーションです。壁紙の貼り替えや床材の変更など、小規模な工事で部屋の雰囲気を大きく変えられます。
工事内容がシンプルなため、材料費や工期が抑えられるのがメリットです。また、施工の際の人件費も比較的低く抑えられます。壁や天井、床は室内を占める面積が大きいため、これらを変更するだけでも部屋全体の印象が大きく変わるでしょう。
ただし、目に見えない部分の改修は行わないため、配管などの劣化に気づきにくいというデメリットがあります。特に築年数が経過した物件では、劣化部分をそのままにしておくと問題が発生する可能性があります。表層リノベーションを行う際には、事前に物件の状態をしっかりと確認することが重要です。
部分リノベーション
部分リノベーションは、建物の一部を改修するリノベーションです。例えば、キッチンやバスルームなど、生活環境に大きく影響するスペースを最新の設備にしたり、間取りを変更したりします。物件の状態が良く、全体的にリノベーションする必要がない場合に適しています。
工事範囲が限られるため、フルリノベーションに比べて費用が抑えられ、工期も短く済むことが多いです。また、住みながら工事を進められる場合もあり、仮住まいが不要なこともメリットです。
部分リノベーションでは、ピンポイントで質を高められるため、特定のエリアに重点を置いて改修を行うことが可能です。しかし、部分的な改修では部屋全体の統一感を出しにくい点がデメリットとなることがあります。
例えば、リビングだけをリノベーションした場合、他の部屋とのデザインや機能の差が生じることがあります。これらの点を考慮し、部分リノベーションを計画することが重要です。
フルリノベーションのメリット
フルリノベーションには多くのメリットがあります。ここでは、主なメリットとして以下の3点について詳しく説明します。
設計の自由度が高い
フルリノベーションの最大のメリットは、設計の自由度が高いことです。既存の間仕切りや壁を取り払い、空間を一から設計し直すことができます。家族のライフスタイルやニーズに合わせた間取り変更も可能です。
例えば、子供部屋を使わなくなった場合には広いリビングにしたり、家事動線を考慮した間取りにも変更できます。また、配管や給水設備も新しくするため、キッチンやバスルームの位置を自由に変更することも可能です。
理想の住まいを実現しやすく、暮らしやすさが大幅に向上します。
新築と比較してコストを抑えられる
フルリノベーションは、新築と比較してコストを抑えられる点も大きなメリットです。新築の場合、建物を一度取り壊してから新たに建てるため、撤去費用や新築工事費用が高額になります。
しかし、フルリノベーションでは建物の構造部分をそのまま活用するため、取り壊しの費用が不要です。そのため、全体的なコストを抑えることができます。
また、フルリノベーションを行うことで、まるで新築のような住まいを実現できるため、費用対効果が非常に高いです。建て替えを検討している方は、フルリノベーションの見積もりも取って比較することをおすすめします。
資産価値の向上
フルリノベーションを行うことで、住宅の資産価値の向上にもつながります。築年数が経過した住宅は、一般的に価値が下がる傾向にありますが、フルリノベーションを行うことで、内部を新築同様に刷新できます。売却時の需要が高まり、売却価格を上げることが可能です。
近年では「フルリノベ済み物件」が非常に人気があり、古民家や中古住宅のリノベーション需要が高まっています。将来的に物件を売却することを考えている場合でも、フルリノベーションを行うことで資産価値を維持または向上させられるでしょう。将来的な投資としても有効です。
表層リノベーション・部分リノベーションのメリット
表層リノベーションと部分リノベーションにも、それぞれ独自のメリットがあります。以下では、2つのリノベーションに共通する4つのメリットについて詳しく説明します。
コストと時間の節約
表層リノベーションと部分リノベーションは、フルリノベーションに比べてコストと時間を大幅に節約できる点が大きなメリットです。表層リノベーションでは、壁紙や床材の変更など、目に見える部分のみを改装するため、材料費や工事費用が抑えられます。また、工事内容がシンプルなため、工期も短く済むことが多いです。
部分リノベーションも同様に、特定のエリアのみを改修するため、全体的な費用を抑えられます。予算内で効率的に住まいを改善することが可能です。
コストを抑えたリノベーションでも、適切なプランニングとデザインによって、満足度の高い仕上がりを実現できます。
工事規模が小さくても部屋の印象を大きく変えられる
特に表層リノベーションは、工事規模が小さくても部屋の印象を大きく変えることが可能です。壁や天井、床など、室内を占める面積が大きい部分を改装することで、部屋全体の雰囲気が一新されます。
例えば、壁紙を新しいデザインに変更するだけでも、部屋の印象がガラッと変わります。また、スイッチカバーや巾木の交換など、細部にまで手を加えることで、見た目が美しくなり、新築のような清潔感を得られるでしょう。
部分的な工事により、気持ちよく過ごせる空間を比較的手軽に実現できます。小さな工事でも、大きな効果を得られるのが魅力です。
生活への影響が少ない
表層リノベーションや部分リノベーションは、生活への影響が少ない点がメリットです。工事範囲が限られているため、住みながら工事を進められる場合もあります。仮住まいを構える必要がなく、家賃負担を抑えることが可能です。
また、工事期間が短いため、日常生活に大きな支障をきたすことなくリノベーションを進められます。特に、キッチンやバスルームなど、生活に欠かせないスペースを改修する場合でも、比較的短期間で工事が完了するため、ストレスを最小限に抑えられるでしょう。
さらに、工事の進行状況を確認しながら、必要に応じてプランを調整することも可能です。生活スタイルに合わせた柔軟な対応もしやすいでしょう。
物件の状態に応じた選択が可能
表層リノベーションと部分リノベーションは、物件の状態に応じた選択が可能です。物件の状態が良好で、全体的な改修が必要ない場合に、適しています。例えば、キッチンをアイランド型に変更して回遊性の高いLDKにしたり、家の中にワークスペースを設けたりすることも可能です。
一方、表層リノベーションは、築年数が経過している物件でも、表面的な部分を改装することで新しい印象を与えられます。
物件の状態に応じて最適なリノベーション方法を選べ、効率的に住まいを改善することが可能です。また、物件の状態をしっかりと評価し、必要な部分だけを改修することで、無駄なコストを抑えることにもつながります。効率的かつ経済的に住まいを改善できるのです。
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